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2012年6月11日月曜日

靴 基本編

本日は、R様より、
靴について、
①オールマイティな靴の形・色(比較的どんなお洋服にでも合うもの)
②季節毎に最低何足あればオシャレに履きまわせるのか
③靴の買い替え時(流行を取り入れるべき?)
④ペタンコorヒール
⑤ よく人は靴で、その人を見ると言います。本当でしょうか?
それが本当なら、靴には投資した方が良いのでしょうか・・・?
というようなご質問をいただきましたので、それにこたえつつ、靴について書いていきたいと思います。
R様、ご質問、ありがとうございます。
まずは簡単に上の質問に答えてしまいましょう。
①オールマイティの靴は、ありません。
②1週間単位で考えましょう。
③靴の買い替え時を一概に言うことはできません。
④ヒールがあるなしは、全体のバランスで決めましょう。
⑤本当です。大人になったら、いい靴をはきましょう。

さて、ここからは上記の質問の答えを補足して書きます。
ファッションにおいて、靴は全体の装いを完成させる上でとても重要な存在です。
しかし同時に、とても悩みの多い部分であるとも思います。
なぜなら、歩きやすさとファッション性の双方を両立させる靴はなかなかないからです。
特に、2000年以降の極端な、スリムスタイルの出現によって、
ヒールはどんどん高くなっていきました。
それは、ヒールが高くないと、服全体のバランスがとれないからです。
靴のヒールの高さは、いつでも全体のバランスで決まるのです。
しかし、普通に考えてみて、ヒールが高くなればなるほど、歩きやすさからは遠のきます。
これは80年代、90年代には考えられなかったことです。
私は今でも捨てずに90年代に買ったイタリアのヴォーグを持っていますが、
全体のスタイルで何が一番違うかというと、ヒールの高さ、太さが最も違います。
服と同様、当然、靴にも流行があります。
幸いなことに、今は流行の転換期、靴の形が変わっていく時期です。
私の予想では、この極端なスーパーハイヒールは流行の主流ではなくなるでしょう。
服にボリュームが出てくるにつれて、フラットな靴が多く出てくるはずです。
神話の女神は、ハイヒールをはいていません。

どんなスタイルにでも合う靴というものは、存在しません。
靴は、常にスタイルに対応するからです。
しかし、自分はいつもこのスタイルと決めている、
その自分のスタイルに合う靴というのなら、ある話だと思います。
ですから、自分のスタイルにとってのオールマイティの靴、これはあるでしょう。
靴を何足そろえたらいいかというお話ですが、
服と同様に、1週間の服とあわせて考えたらよいと思います。
これはその人それぞれのライフスタイルによって変わってくると思いますので、
必ずしもパンプス7足、という話ではありません。
できれば、同じ靴を2日連続で1日はき続けるのは避けたいので、最低でも4足は必要となるでしょう。
それプラス、ふだんとは違う場面での靴があればよいと思います。
それはマラソンをする人だったら、マラソンシューズでしょうし、ガーデニングをする人でしたら、ガーデニング用のブーツです。これも人それぞれ違います。
しかし、どれも7足以上あったら、それはもう過剰でしょう。
黒いパンプスをよくはくからといって、7足以上は、必要ありません。
季節は大きく分けて、春夏物、秋冬物とし、
それぞれ1週間はく靴、プラスその他の靴で完成です。

靴の買い替え時期ですが、当然、これもいろいろです。
修理をすれば長くはける靴もありますし、壊れてしまう靴もあります。
ポリウレタンが含まれているスニーカーや登山靴は、時がたてば崩壊します。
また、痛くてはくのが苦痛の靴は、傷んでなくても、どちらにしろ捨てる運命にあると思います。
 そして流行が終わってしまった靴。
今あなたの靴箱にある、1年以上はかなかった靴は、もうはくことはないでしょう。
そして今は、新しいファッションのサイクルに向かっての買い替え時期です。
ここまでは靴をそろえる上での基本的な話です。
では、おしゃれに見える靴とはどんなものかは、次回に書きます。