ページ

2011年3月3日木曜日

白の色

以前、黒の色の幅について書きましたが、
白にも、さまざまなものがあります。
白の幅のある色見に対しては、オフホワイトという名前ぐらいしか付されていませんが、
もちろん、洋服に見られる白は、オフホワイトと、その他というわけではありません。
以前、壁を白いペンキで塗ろうと思い、いろいろ調べたとき、一口に白といっても、いろいろな名前がついていて、とても楽しいなと思いました。
黄色が強いもの、赤み、蒼みなど、光沢のあるもの、マットなものなど、さまざまなもの、それぞれ一つずつちゃんと名前がついていました。
私はその中でも、「シュガーホワイト」という白が気に入って、その白いペンキで壁を塗りました。
この白は、名前のとおり、砂糖、それも粉砂糖のように、マットで白以外の色見のない純粋な白です。
残念ながら、洋服の白い生地には、それほど細かく名前がつけられていません。
にもかかわらず、白の色の幅は多岐にわたっています。
よく男性のワイシャツに使われている白は、かなり青みが強いものですし、
オフホワイトは、黄色みが入っています。
白シャツを選ぶ場合、この色見が影響してきますから、それぞれ自分の肌色に合ったものを選びましょう。
また、厳密に言うと、日焼けした夏の肌のときとそうでないとき、似合う色も違いますし、
髪の色を変えたときなども、似合う色が変わってしまいます。
自分にどのタイプの白が似合うか、知っておくといいでしょう。
よくわからない場合は、他人から見て、不健康そうに見えない色が、似合う白です。

ここまでは染めの白の話ですが、素材によっても、見え方は違います。
木綿、ウール、化繊など、光沢によっても変わってきます。
そして、忘れてはならないのは洗濯による変化です。
Tシャツや白シャツなど、洗濯を重ねると、どうしても黄ばんできます。
だからといって、洗浄力の強い洗剤を使用したり、漂白したりすると、今度は繊維がいたみます。
その兼ね合いを考えましょう。
また、やはり白いニットセーターなどは、袖口などに、汚れが入り込み、何となくくすんでいきます。
ウールのニットはあまり洗わないので、特に目立ってしまいますが、ひどくならないうちに、
その部分だけ手洗いして、汚れが定着するのを防ぎましょう。

時々、白シャツは似合わないとおっしゃっている方がいらっしゃいますが、
それは「白」が似合わないのでなく、選んだ白の色目が合っていないのだと思います。
1枚似合わないからといってあきらめず、自分に似合う白の色を探しましょう。
それは、どこかに、必ずあるはずです。